11/20(水)
試行講座「CMOSアナログ回路(1)」の第1回目の集合学習の様子をアップします。
今回の試行講座は同志社大学大学院工学研究科渡辺教授の研究室のゼミ6名が参加しています。広い領域をカバーできるエンジニアをめざして自分たちの専門領域とは異なり、今ディジタル回路ときっても切り離せない関係のアナログ回路のなかのCMOSアナログ回路を9週間かけて学習していきます。
参加者の6名は院生チーム3名・学部生チーム3名にわかれて学習ガイドブックに沿って学習を進めます。
Web上で講義映像を視聴してきた上で、わかりにくかったところなど学習サポーターの助けも得ながらチームで協力で個人の悩みを解決していきます。
学習ガイドブックに沿って
課題1
9週間の流れを確認します。最終課題で自分がどのレベルの成果をめざすのかをセットアップします。2つのチームにわかれてそれぞれに学習サポーターさん(立っている2人)がついています。UstreamとTwitterを使って、状況報告して、会場にこられない専門家の方とコンタクトをとって参加者の質問等に対してアドバイスを頂けるように環境をつくっています。
課題2
各チームで学習環境をチームメイトで提案しあい設定しました。
チームのルール
チームで共有する学習ツール
チームの目標
チーム名などなど…
付箋紙と模造紙とプロッキーを駆使してそれぞれのチームの提案がでました。
学習環境についての話し合い まとまって図になったチームの意見
課題3
あらかじめ決められた講義映像をWeb上で参加者は視聴してきています。
その内容の確認テストに挑戦しました。
その後、確認テストの結果を踏まえてわからかった点などを学習サポーターさんとチームメイトと協力して解決しました。
学習サポーターを交えて悩みを解決
最後に
2つのチームの今日の学習の成果を発表しあい、共有しました。
模造紙を示しながら今回話し合って決まったことを報告しました。
参加者の学習履歴カードによると今回の満足度は6名とも80%以上!
解散してからも参加者と学習サポーターの間で立ち話が弾んで別れ惜しい感じでした。
参加者に感想を聴くと「話し合いに熱中してしまった」「自分の専門領域以外のひとと出会えて話せるので刺激」などの声が聴かれました。
今回スタッフが予想する以上の盛り上がりをみせたので次回以降もこの盛り上がりが持続するように、集合学習と集合学習の間の個人学習の期間もメーリングリストなどで学習の進捗状況などを聴いていきたいと考えています。
最後に学習サポーターさんの感想です。
Nさん
ミーティングが盛り上がり大成功して良かったと思います。
今回のミーティングは、院生チームも学部生チームもそれぞれまとまっていたと思います.
まとまっていた要因はそれぞれのキャラクターもありますが、すでに顔の知っている中なのでそのキャラクターを始めから活かすことができたからではないでしょうか?
両チームとも自分たちで十分進めることが出来ていました。この勢いを保つように支援する必要はあるので、メンターの仕事はこれからだと思いました。
Mさん
いろいろ反省点もありますが、とりあえずは成功ということでほっとしています。
ひとつ目の反省点は学習者がマニュアルに従おうとしすぎていたというように見受けられました。院生グループのほうはマニュアルの裏にある意図を汲み取って、サクサク進んでいたように思いますが、学部生グループは少し手こずっているようでした。
未来の自分をイメージしてインタビューするところ、学習プランをたてるところでどういうことをしたらいいんだろう?という感じでした。作業の意図がうまく伝わらなかったのかもしれません。次回への課題ですね。
ふたつ目に、私がなるほどと思ったことですが、学習者が学習目標を決める際に、グループ全体の目標と個人の目標を切り分けて考えていました。
個々が講座に求めるものは、勉強の仕方だったり単純にCMOSの回路だったりと異なっています。その中でも、グループとしてまとまるために全体の目標を決めていた点に感心させられたことを覚えています。
次回は12月6日(月)13:00~です。
またUstreamとTwitterで状況報告します。前回は音声・映像等うまく中継できずご迷惑をおかけしました。今回は改善した状況でお送りできるように調整しています。